カールスルーエのLRTは、LRTを紹介する本では、必ずと言っていいほど出てきます。トラムトレインという言葉で検索すれば、恐らくカールスルーエのLRTについて出てきます。
カールスルーエは人口30万人くらいの都市です。それでもその中心街カイザー通りは、京都を代表する中心街河原町通りと比べて、遜色ない賑わいを見せています。
カールスルーエは、私には思い出深い町です。私が最初に海外へ行ったのは、オーストリアのグラーツで少数粒子系物理学という主として原子核物理学の一分野で1978年に国際会議があったのですが、それに参加するならスウェーデンのウプサラにある研究所に一週間滞在しないかという招待を受け、まだ大学院学生の身分だったのですが、先輩たちに相談の上、所属していた研究科の先生がカールスルーエに留学されていたので、その方のお住まいを中継点にさせて頂いて、グラーツ・ウプサラ・カールスルーエ・チューリッヒ・パリ・ボローニャの各大学・研究所を訪ねて欧州の鉄道旅を、研究者の武者修行として行ったのが海外旅行(滞在)初体験でした。まだまだ一般の日本人の海外旅行は希少な時代で、今は海外旅行大手となったHISが発足した頃であり、またHISは東京本店のみで、京都には東一条(現在の京大生門前バス停)にKRK(関西旅行研究会)というのが、HISとほぼ同時に設立され、そこに相談して南回りの安い航空券を買い、また個人旅行情報誌の代表格となった「地球の歩き方」はまだ出版されておらず、そのモデルとなった「ヨーロッパ一日20ドルの旅」の日本語訳の案内書を持っての旅でした。
その後1985年の夏から秋に客員研究員としてカールスルーエに滞在したりで、町自身はかなりよく知っていましたので、後年カールスルーエのLRTの先進性が取り沙汰される中、今から15年ほど前に数日滞在し、LRTがいかに便利であるか、また如何に町に溶け込んでいるかの動画を撮ってきて、それを講演の折に紹介したりしていましたが、宇都宮のLRTが開業した折に、日本でも多くの都市でLRT導入の動きに役に立つのではないかと、YouTubeにチャンネルを開き、投稿を始めましたので、このページにリンクを張らせて頂きます。またカールスルーエだけではなく、そのときは多くの町のLRTの映像を撮ってきましたので、それらも順次公開していこうと思います。
まず、カールスルーエの中心街にあるカイザー・シュトラッセ(カイザー通り)がトランジットモールになっていますので、その紹介です。トランジットモールって何とお思いになる方は、何より映像をご覧下さい。
下記クリックで、youtubeの動画に移ります。
カールスルーエのLRTとカイザー通りのトランジットモール-I – YouTube
ごらんのようにトランジットモールとは、歩行者天国になった道路で、LRTだけがゆっくり公共交通機関として走っている空間です。その空間の主役は人です。自動車は排除され、信号すらありません。また歩行者の為に巧妙にスロープがつけてあり、停留所ではLRTの出入り口と床の高さが同じとなり、そこを離れると歩行者道と電車軌道には、全く段差がつけられてないことがわかります。
カールスルーエのLRTとカイザー通りのトランジットモール-II – YouTube
このような動画を少しずつアップしていきたいと思います。電車の車両がスムースに走行できるよう、さまざまな工夫が込められており、持続社会での交通機関について、大いに参考になります。
各動画の最後の右に丸窓が出てきますが、そこをクリックして頂くとチャンネルが登録され、私の動画が見て頂きやすくなります。チャンネルを登録して頂ければ、幸いに存じます。
なお、下記のリンクから直接南駄老のLRT紹介チャンネルに入ることが出来ます。チャンネル登録というyoutubeの考え方がよくわからないという人は、このHPのページを開き下記リンクをクリックすれば、いつでもチャンネルページに入ることが出来、アップされた動画をいつでも見ることが出来ます。
南駄老のLRT紹介チャンネル – YouTube